3/11/2010

色んな事が・・・

  関東地方に降った積雪数センチのニュースなどは雪国の人達によると「何言ってんの」といった感じらしいです。  私なんて一昨夜程度の雪で「今夜は渋谷に泊まりかも」 と、あたふたしたぐらいでしたので笑われてしまいそうですね(何とかかんとか帰って来られましたが)

 幼い頃、引っ越しを繰り返していましたが不思議と東京より北に住んだ経験がないので雪に対する免疫が全くなく、数センチ積もってしまうともうお手上げなのです。

 全国各地からお客さまが来てくれますが、 中でも東北の方が多く、雪下ろしの苦労話や冬場はガレージからバイクが出せないなんて話を聞くと  一年中乗れる地方の私は恵まれているなぁ・・としみじみ感じるのですがその分、春になってやっと乗れる!となった時のワクワク感を毎年楽しめるのもまた良いのかな・・とも思います。

 やはり私は一年中乗っていたいですけど・・・

 今朝の冷え込みは相当なものでしたが(何せ日の出前ですから・・) かわいいバイク君はキック一発で目覚めて機嫌良く走ってくれたので私も頑張りま~す


 今日はそんな春を心待ちにしている地方のAさんのSHOVELの作業です。

 リクエストはトランスミッション左右からのオイル漏れ、 取り回しが重い、 S&Sツースロート取り付け  といった感じなのですが一つ問題が・・・

 トランスミッションを最近他店にてオーバーホールしたばかりとの事で、前作業者に失礼なので通常だとお断りするのですがAさんとは長いお付き合いなので引き受けましたがやりにくいです。

 まずはオイルを抜きます。 コンディション把握する大事な手がかりなので入念にチェック。






 リリースアーム、プラハンで、きっかけ程度たたいて動かない場合はプーラーなどで取りましょう。

 無理に外して余計な出費と仕事を増やさぬように・・・




 はい、開きました。  オイルが異様なメタリックかげんで非常に気になるところですが前述の理由があるので余計な事は言わずに依頼された箇所だけやっていきます。

 しがらみのないミッションの時にもっと詳しく書きますね。



 キックカバー側に、あちこち削れた痕があります。

 原因をつきとめて対策をした後に組み立てましょう。

 余計な悪い箇所は書きません。



 スローアウトASSY交換します。 その際、各パーツのマッチングを見て必要なら削ったりして無理なくピタッと合うように。

 このスローアウトですが、どうしてカンパニーは変更してしまったんでしょうかね?  組むのにコツが要らないから? それともコストの問題?  いずれにせよ前期の方が好みです。


 さて組み立て・・・と思ったらキックカバーにクラック発見(見えますか?)  ライトサイドのオイル漏れはこれですね。

 クラック修理の人件費よりパーツ交換の方が安いので(嫌な言葉です) 交換の方向で。

  オーナーさんに伝えて(もちろん組んだ方の責任でない事も)  こんな部品は在庫していませんのでパーツ待ちでレフトサイドにかかります。

 ではレフトサイドをばらしましょう。







 プレッシャープレートにはこんなワッシャーを入れて、  クラッチ板は順番と向きがわかるように・・・






 そうしたらシェルとハブを固定してハブナットを緩めます。

 聞き飽きていると思いますがロックタブを忘れずに+逆ネジです。(45の3SPは正ネジです、念のため)



 必ず専用工具で分解しましょう。

 一つ外すごとにハブなど回転させてみて負荷をかけている箇所がないかの点検もしながら・・





 結構漏れてますね。 外したベルトを中性洗剤で水洗いしておいて  このへんでお昼ご飯にしま~す。

 ここで先週オーダーしたTEDDのパーツがごっつり入荷したので(さすがシッピングが恐ろしく高いだけあって早いですね) 検品した後で作業です。   ふぅ~


 ウゲゲ~こんな状態でした。  シールを抜いて点検・洗浄しましょう。






 80年以降のシールは抜きにくいのでいろいろ駆使して

 修理してるはずが壊してるなんて事にならぬよう優しくやさしく





 シールを入れるときには必ずシリコングリースを塗布してから挿入する事をお勧めします。 メーカーはどこでも構いません。






 ホームセンターで安く買える塩ビ管を大小様々用意しておくと何かと便利です。







 何点か気になる箇所ありましたが今回はカットします。

 ここでスタッフKくん担当で製作してくれた車両の初期慣らしが完了したので、これから実走行テストランに入ります。

 気を付けて行って来てね~  800Km走破目標(今月中)頑張って下さい。



 私は作業に戻って組み立てします。

 インパクトでも問題ないはずですが、 私は信じきれないもので、最終組み付けはこのような感じで・・・

 一箇所締めたらシャフトを回して異常がないか確認しながら


 キックカバー側が決まっていないのでクラッチ調整を残してレフトサイド終了です。







 ここで厚木の「H・S」さんから電話が入りました。 実は頑張って仕事をして少~しだけお金がたまったので以前からこの方に相談していた冶具製作に踏み切る事になり、最終打ち合わせに行くのですが・・うれしい~  言いたい~  でも、まだナイショです、ごめんなさい。

 この「H・S」さん、すごいんです。 ホンダの歩くロボの開発チームからパーツ製作の依頼を受けたりしていて、とんでもない機械が数台! ものすごい作業が出来るのです。

 まぁ、全てのEg作業箇所を全てこんなマシンで・・とゆうのは私としては少し違うのかな、と・・手作業だったり私が作業をするときに今よりもう少しでもクオリティーの高い仕事をばらつきなく安定してコストを抑えて提供できるようにするための冶具に凄い機械とお金を使って、RUMBLE-engineeringで組み上げたEgのクオリティーを上げる努力をしていきたいのです。

 凄い材質だったり、表面処理をお伝えした方が派手だし見応えもあるのでしょうが(もちろんそれも凄い事ですし否定する気も毛頭ありません。)性格なので申し訳ありません。

 それにしても有意義な時間でした。 「H・S」さん、お忙しいのにありがとうございました。

 帰って来たら面接希望者から電話が。  この業界が深刻な人手不足なのに嬉しい限りです。 面接の日を期待して待っていますので。

 もうひと仕事して帰りま~す。     お疲れ様でした。

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